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ストレッチの方法を解説します

ストレッチの方法を解説します

様々なストレッチが出回って何をすればいいのか分からないという方も

多いのではないでしょうか。そこで、ストレッチ方法の解説と

ストレッチで何が重要かをお伝えします。

柔軟性とは?

ここでいう柔軟性とは、「筋肉が変形する能力」のことをいいます。
柔軟性が向上すると
・ケガのリスクの低下
・痛みの軽減
・競技パフォーマンスの向上
に繋がります。

関節の可動域を決定する2つの要因

・関節自体の可動域
骨格、靭帯、関節包の影響を受ける

・筋肉の長さ
筋肉が伸張する能力

この2つのうち筋肉の長さが主に柔軟性の低下の原因です。

では、どのようにして柔軟性を高めていくのか。

ストレッチの効果

・筋肉の温度の上昇
筋肉の温度が上昇すると、代謝が良くなり
酸素の取り込みが増加して筋機能が向上します。

筋肉の温度が高いほうが神経伝達速度も上がり
早く強力な筋収縮が起こる可能性も研究で認められています。

さらに、温まった筋肉を通過する血液の温度も上昇します。
この変化により機能している筋肉が多くの酸素を利用できるようになります。

簡単にいうと
筋肉の温度が上昇する=筋肉が柔らかくなる

しかし、静的ストレッチのみで構成されている柔軟性プログラムには筋肉の温度を上昇させる作用はありません。
能動的収縮を行うことで上昇します。つまり、可動域の中での動的なストレッチを組み込むことで筋肉の温度が上昇します。

・パフォーマンス
静的ストレッチ後はパフォーマンスが下がる恐れがあるため、競技によせた運動をする必要があります。

ストレッチの種類

様々な、ストレッチがある中で今回は4つのストレッチの効果と方法をお伝えしていきます。

バリスティックストレッチ

リズミカルな弾む動きを伴うテクニック

方法
ストレッチされる筋肉は静止したままで、テコの役目をするもう一方の部分がリズミカルに弾む。
弾みは、筋肉を伸ばすように四肢のモーメントを利用する。

可動域が非常に拡大するとされていますが、
激しいエネルギーにより筋損傷(ケガ)の危険性が高まるため
あまりおススメできません。

固有受容性神経筋促通法(PNF)

「固有受容器を刺激することにより、神経・筋のメカニズムを助長または促通する方法」

方法
筋肉の柔軟性を高めるために筋肉の静的ストレッチを行う前に
ストレッチをする筋肉で等尺性収縮を行う

このストレッチは効果が高く柔軟性の向上する効果が期待できるものの熟練者の介助が必要かつ、1人ではできないストレッチなので
あまり、セルフケア向けのストレッチとは言えません。

スタティックストレッチ(静的ストレッチ)

一般的なストレッチで最も有名なストレッチ方法です。

方法
限界まで筋肉を伸ばしその位置を一定時間保持する

傷害(ケガ)の危険性が最も低く
他と比べて安全なテクニックだと考えられています。

動的可動域(D-ROM)

動的可動域(D-ROM)はリラックスした状態で
筋肉が自然に伸びるように行うテクニックとして紹介された
比較的新しい方法です。

方法
拮抗筋を収縮し筋肉が通っている関節をゆっくり
コントロールしながら、可能な限り広い範囲を動かして
筋肉を伸ばしていく

例えば、ハムストリングスを動的にストレッチするのであれば
大腿四頭筋を収縮させて、膝を伸ばしていく
可動域の最大まで膝を伸ばすことで、ハムストリングスは伸ばされていきます。

拮抗筋を働かせると、主動筋のハムストリングスは相反作用により、リラックスします。

D-ROMは動いている筋肉の温度を上昇させることが可能です。

エクササイズの後に動的ストレッチを行うと血流が増加し、乳酸の除去が早く起こり遅発性筋肉痛を減少させる可能性があります。

ストレッチはどのくらいの時間、頻度で行えばいいのか?

ストレッチで重要なことは伸ばしている時間とその頻度!
この時間と頻度がストレッチをするうえで重要なポイントとなります。

普段のストレッチで伸ばしている時間はどれくらいでしょうか?
よくあるのは10秒程度、実は10秒では筋肉は柔らかくなりません
最低でも30秒以上伸ばし続けると筋肉は緩んでいくと言われています。

2分間くらい伸ばし続けるとより効果が期待できます!

次に頻度
1日1回のストレッチと1日3回のストレッチ
効果はほぼ同じなんです!
重要なのは、1日でも長く継続すること

毎日ストレッチをすることがベストです!

しかし、高齢者ではストレッチの回数が多いほど柔軟性が上がるという
研究結果もあります。

自分に合ったストレッチの時間、頻度を探してみてください。

おススメの柔軟性トレーニング

・太ももの筋肉、ハムストリングスの場合

仰向けになりストレッチしない足を真っすぐ伸ばす
左右の手で約90センチのゴムバンドをつかみ
ストレッチする足の足部にかけて股関節を膝を伸ばしたまま曲げていく
そして、ゴムバンドを両手で引っ張りストレッチする側の股関節を
限界まで曲げてストレッチをする。

この時、膝は真っすぐ伸ばしたままにするように気を付けてください。

限界まで股関節を曲げたら、少し力を入れて下に5センチほど下ろす。
5秒維持したら元の位置に足を戻す。

これを60秒で6回反復します。

静的ストレッチと同等の可動域向上効果があるため
ぜひ、プログラムに組み込んでみてください!

まとめ

・1人でもやりやすい、ケガのリスクも少ないストレッチは静的ストレッチ。

・重要なのは、ストレッチの時間と頻度
 1ヵ所につき30秒~2分間のストレッチ、毎日継続することがベスト。


・頭に近い部分から緩めていくと全身が緩みやすくなるので
 ストレッチも上から下の順番で行ってみてください。