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変形性膝関節症になるとどうなる?

変形性膝関節症になるとどうなる?

中高年になるになると膝の痛みが気になることはありませんか?

変形性関節症のなかでも膝関節に最も発生しやすいのです。

では変形性膝関節症とは、どのようなものなのでしょうか?

どのような人に多い?

男性より女性

変形性膝関節症の発生比率では男女比で1:4と言われていて圧倒的に女性に多く見られます。

なぜ女性に多く見られるのかと言いますと女性ホルモンの「エストロゲン」が原因とされています。

エストロゲンには骨や軟骨に栄養を与えるという役割があります。

ですが、閉経後に女性ホルモンは減少してしまいます。

なので女性ホルモンであるエストロゲンが骨や軟骨に栄養を与えられなくなってしまい変形性膝関節症になりやすくなってしまいます。

肥満体型

体重が増え過ぎてしまうと膝には9kg以上の負担がかかると言われています。

そのためには、なるべく膝への負担を減らすために暴飲暴食などをせず

バランスの良い食事や食事制限、適度な運動を心掛けましょう。

O脚(内反膝)

O脚とは、膝が外向きになり両足を揃えた時に膝がくっつかない状態のことをO脚と言います。

乳幼児では生まれつきO脚を呈していますが、2歳頃~6歳頃まではX脚になります。

そして小学生くらいになると大人と同じ膝の角度になっていきます。

ですが、大人になってからO脚になる方がおられます。

原因には、歩き方や筋力不足などに問題があったり病的な原因があったり様々です。


筋肉の衰え

年齢を重ねるにつれて筋肉は段々と衰えてきます。

変形性膝関節症では太ももの前にある筋肉の大腿四頭筋といわれる筋肉が主に関わってきます。

大腿四頭筋は膝に付着するため、その筋肉が衰えてしまうと膝が不安定になり痛みが出る原因になります。

なので、適度な運動を取り入れることで筋肉量も維持されます。

症状(初期~末期まで)

初期症状では、朝起きた時に膝に痛みや違和感がみられますが動いているうちに痛みが緩和されていきます。



中期症状では、動作時痛の頻度が増え正座や階段の昇降などの膝を曲げ伸ばしする動作が困難になってきます。

また良く膝に水が溜まると言われる、関節水腫が溜まったりもします。




末期症状では、通常、骨と骨との間にある関節軟骨が膝の曲げ伸ばしを軽やかに出来るようにクッションのような役割をしてくれています。

ですが末期になると関節軟骨が加齢と共にクッション性が無くなり擦り切れることで

骨と骨とが直接ぶつかり合い骨棘といわれるトゲのようなものができるため、強い痛みや膝の動きが制限されます。

対策と予防

ウォーキング
膝に痛みがあるから動けないと言っていては、筋肉は衰えていく一方なので

まずはウォーキングを取り入れましょう。初心者や経験者など関係なくできる有酸素運動のひとつです。

年齢や体格によって歩く時間やペースを考えて自分に合ったやり方を見つけて無理のないようにやってください。

日常的に自分に合った運動を見つけていただくことで、より充実した生活を送れます!


また、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の筋力を強化することも膝の痛みを予防することの1つですのでご紹介いたします。

まず、椅子に座った状態で片足を真っ直ぐ伸ばします。

すると大腿四頭筋が収縮するのがわかるかと思います。

そして、その状態を10~20秒ほどキープします。

これを片足2セットずつ行います。

これも無理のない範囲で行って下さい。



変形性膝関節症は安静にすることよりも日々の予防がとても大事になってきます。

すぐに痛みが改善される疾患ではありませんので継続することを心がけましょう。


リンク→正しいウォーキングの仕方