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睡眠と健康について

睡眠と健康について

夜なかなか寝付けない、朝すっきり起きられない、日中眠くなることがある、など睡眠による悩みは多くの人が抱えているのではなでしょうか?

枕を替えてみたり、夜寝る前にスマートフォンを見ないようにしたりと、いろいろな対策はあるのですが、結局何が一番効果的なのかよくわからないと言った声もよく耳にします。

睡眠は食事と同じくらい生きる上で大事なことです。

毎日8時間寝る人は、実に人生の3分の1を睡眠に充てていることになりますし、90歳まで生きるとしたら、30年間は寝ていることになります。

一見もったいないように思いますが、それほど睡眠が生命活動にとって重要なことだということです。

そこで今回は、睡眠の重要性と睡眠障害の対策についてお話ししたいと思います。

睡眠の重要性

皆さんは、一日何時間くらい睡眠をとっていますでしょうか?

理想的な睡眠時間は年齢によって異なるのですが、一般に10歳で9時間、15歳で8時間、30歳で7時間、70歳で6時間といわれております。

ただ、それも個人差が大きく、30歳でも8時間は寝たいという方もいらっしゃれば、4時間で十分という方もいらっしゃいます。

一日4時間睡眠の方は8時間睡眠の方と比べて、起きている時間が1年間で60日以上、30年間で5年間長くなります。

短時間睡眠でも全然大丈夫!といった方にとっては、確かにとても有意義なことだといえます。

しかし、一方で平均的な7時間睡眠が最も死亡リスクが低く、4時間以下や10時間以上では1.5~2倍程度のリスクがあるといったデータもあります。

日中眠くなったり、調子が悪くなるようでしたら、それは睡眠時間が短い、睡眠の質が悪いといったサイン。

睡眠は日中有意義に過ごすためのものだけでなく、生命にかかわる重要な行動です。

もったいないから短時間睡眠を身につけたい!という気持ちもわかりますが、長い目で見ると自分にとって一番調子の良くなる睡眠時間を見つける方が、ずっとメリットがあるといえるでしょう。

睡眠障害について

睡眠障害と一概に言っても様々なものがあります。

例えば、なかなか寝付けない入眠障害、途中で目覚めてしまう中途覚醒、朝早く目覚めてしまう早期覚醒、ぐっすりねむれない熟眠障害、日中の過剰な眠気、睡眠中の異常行動、などが挙げられます。

主な原因としては、精神疾患や睡眠時無呼吸症候群、不眠症、過眠症、むずむず脚症候群などがあります。

それぞれ様々な症状と原因がありますが、自分でできる対処法には共通するものが多いため、ここからはその対処法についてご説明していきたいと思います。

ただ、症状がひどい場合は、薬物療法やCPAP療法などが必要になってきますので、医師の診断を仰ぐようにしましょう。

不眠の原因を取り除く

不眠の原因は、仕事や人間関係の悩みなど精神的な部分であることが多いといわれています。そのため、その原因を取り除くことが睡眠障害の最も効果的な対策だといえます。

しかし、それが取り除けるのであれば苦労はしない!という方がほとんどだと思います。

ですので、悩みを取り除くのではなく、少なくとも寝る前には何も考えないようにする習慣を身につけるとよいでしょう。

それでも、はじめはなかなか考えないようにすることは難しいかもしれませんが、意識して考えないようにすると、脳がそのリズムを覚えてくれるので、徐々に寝る前に考えない癖がついてくるはずです。

まずは、寝る前は何も悩まないぞ!何も考えないぞ!という意識を持ってみましょう。

生活習慣を見直す

毎日知らず知らずのうちに行っている生活習慣が、睡眠障害の原因であることもあります。

睡眠前は副交感神経を優位にすることが大事です。寝る直前に交感神経が優位になる行動はできるだけ避けましょう。副交感神経が優位になる行動は、

 ・夕食は寝る3時間前までにとる
 ・寝る90分ほど前にぬるめのお風呂に入る
 ・寝る前に好きな音楽を聴いたり、読書をしてリラックスする
 ・寝る前に軽いストレッチをする
 ・寝る直前までお酒を飲まない
 ・スマホやタブレットを見る場合は寝る1時間前までとする
 ・朝の起床時間を一定にする
 ・朝必ず太陽の光を浴びて体内時計をリセットする
 ・昼間眠くなる場合は30分以内の昼寝をする
 ・午後に軽く汗をかく程度の運動をする
 ・その他、自分なりのストレス発散法を実践する

などがあります。どれが一番効果的かは人によって異なります。また、自分なりの寝る前のルーティンを取り入れることが大事です。

すべて実践しようと思うと大変ですし、それが逆にストレスになったりしますので、まず取り入れやすいものから実践していきましょう!

睡眠環境を整える

質の良い睡眠をとるために、睡眠環境を整えることも重要なことです。

せっかく生活習慣を見直し、睡眠時間を確保しても、寝る環境が悪いと睡眠の質が落ち、結局睡眠障害を引き起こしてしまうことになります。

睡眠環境を良くする手段としては、

 ・寝るときは寝室の電気と必ず消して真っ暗にする
 ・ソファなどで眠ろうとせず、必ずベッドや布団を敷いて寝る
 ・枕や布団、パジャマなどは自分が眠りやすい材質に変更する
 ・抱き枕など、リラックスできる小物を取り入れる
 ・眠れない場合は、無理に寝ようとせず寝られるまで待つ気持ちを持つ

などがあります。

睡眠環境は、自分にとって一番心地よいものにすることに妥協しないようにしましょう!

まとめ

何度も書きますが、睡眠は人間が生きるために必要不可欠なものです。

体調を崩してから、あのときこうしとけばよかったと思うよりも、元気なうちから睡眠を大事にしていただければと思います。

また、ここに挙げたこと以外にも、良い睡眠をとる方法はあると思いますので、興味のある方は本やネットで探してみてください。たくさんの情報が得られると思います。

ぜひ、質の良い睡眠で健康長寿を目指しましょう!